ドラムや音楽の知識・テクニックを身につけてもらうのと同時に、
音楽を通して自尊心を育て、
最終的にはちょっとやそっとじゃブレない自分軸を持ってくれたら。
ドラムがその子のアイデンティティを形成する要素の1つになってくれたら。
そんな想いでスクールを始めました。
大切にしている4つのこと
子どもの心はどう発育していくのか。
大きくなった時に子どもの頃の体験がどう影響するのか。
今私自身が2児の子育て真っ最中なので、とても興味のある分野です。
実際に子どもの様子や変化を見る以外に国内外の教育を学んだり書籍を読んだり。
そんな中で世界に倣って今の私が、
コレは子育てする上で外せない!
と感じているのが、自尊心を育てることです。
「自己肯定感を高めよう」という内容の書籍もここ数年多く出版され、その内容のほとんどは現代社会において、ブレない自分(の信念)を作るために何が重要か、ということが細かく書かれています。
実際共感できる部分が多く参考にもなりました。
でもほとんどのお母さんは気付いているんじゃないでしょうか。褒められた時、認められた時の我が子の目の輝きに!
その目の輝きがのちに、
自己肯定感の高さへと繋がっていくのではと考えています。
ただ自己肯定感となるとかなり大きなテーマになってしまうので、レッスンではもう少し小さなテーマで、でも自己肯定感を高めるためのかなり重要な要素である、「自分のことを好きでいる気持ち」=自尊心に目を向けていきます。
音楽を通して「自尊心(ありのままの自分を好きでいる気持ち)を育てる」。これがドラムのテクニックや音楽の知識と同じくらい重きを置いている私の目標です。
子どもの自尊心が育つとどうなるか。
私自身今まさに実践しているところで、2人の子ども達がどう成長するか見守り中・・なのですが、そんな自身の経験と多くの著書によると、自尊心を育てることで、
①失敗を恐れず、何事にも積極的に挑戦しようという気持ちを持てる
②ポジティブな物の考え方ができる
③ブレない自分の信念を持てる
④自分で考えて行動に移せる
⑤自分とは考えの異なる相手のことも認めれるようになる
こんな思考を持てるようになるのでは・・と。どれも複雑な現代社会を生きていく上でとても大切なことだと思っています。
お父さんやお母さんの力なくしては到底実現できないでしょうが、微力ながらもその補助としてドラムレッスンを通し、「自分のことを好きでいる気持ち」を持ってもらえるよう、子どもたち一人ひとりとしっかり向き合っていきたいと思っています。
レッスンは1人ひとりのペースをしっかり見極めてどこを重点的に補強すれば上達するか、毎回レッスン内容を考えていきます。その子の性格や思考特性といった観点からドラム(を演奏する事)を捉えることで、最短距離でドラマーとして必要な最低限のテクニックを身につけられると考えています。
そのために欠かせないのがコミュニケーション。パパやママからの申し送りも参考にしつつ、本人たちと会話しながらレッスンすることで上達への近道を探ります。
また、基本のテクニックを習得しつつ、ホームページのタイトルでもある「君にしか出せない音」を探求します。
基本の技術に性格やその時の感情、こんなグルーヴが出したいという想いなどが混ざり、その子にしか出せない音が生まれます。
様々な表現ができるドラムで、その子だけのプレイスタイルを確立していく過程を、いつも隣でワクワクしながら見せてもらっています。
グループレッスンにおいても、年齢やレベルによってグループをある程度は分けますが、絶対このグループで!という決まりは作っていません。年齢差やレベル差がどちらの立場においてもプラスになるようにレッスンを組み立てていきます。
グループレッスンで基礎をしっかり、マンツーマンではその子の特性に合った上達への近道とドラムの探求を目標に、精いっぱいサポートさせていただきます。
使用するドラムセットはスタジオのドラムセット(Pearl)と同メーカーlのリズムトラベラー。小口径ながらしっかりとしたサウンドが特徴です。
足がしっかりフットペダルに届き踏み込めるのが理想。
フットペダルを思いっきり踏んでバスドラが「ドゥン!」と鳴った瞬間の子どものキラキラした目は最高です。
小学生になればスタジオ備え付けのドラムでも手足が届くように。
大きいドラムセットは音もパワフルでかっこよく、叩き出すと止まらなくなる子が続出しています。
体のサイズに合ったドラムセットを使用することが、表現したいことを思い通りに表現する手助けになります。
ご存知の方も多いと思いますが、レッスンでもその考え方を取り入れていきます。
基本的に子どもがやってみたいことを否定しません。
できてもできなくても大丈夫。
大切なのは、
子どもが自分で自由に選んだことを納得して終えるという事。
自由に選ぶ→繰り返す→集中する→完了感を持って終わる
この活動のサイクルを経ると子どもは心が安定し、素直で人にやさしくなり、自立の程度も増す、と言われています。
そしてこの中でも特に重要なのが「自分で自由に選ぶ」ということ。
子どもは、自分の意志で始めたことを持続して行い、投げ出さずに全力を尽くして乗り越え、わかった!できた!と実感して初めて、生きる喜びや自尊感情が芽生えます。
大人は、子どもが「やってみたい!」と思った時に実際にどうやったらできるのかを、ゆっくり丁寧に見せて教えます。
やり方がわからなければ途中で投げ出してしまうのも無理ないですもんね。
私の一番大事な仕事は、1レッスンの中で子どもたちの意欲が湧きそうな課題をいくつか提案する事かな、と考えています。
あとは丁寧に教えるだけで、子どもは納得いくまで集中して完成させてくれます。
なのでマンツーマンなんです。
やりたいこと、興味のあることは子ども1人ひとり違いますもんね。
スクールでは子どもの「やってみたい!」を大切に、自尊心もドラムの技術も磨いていくことになります。
どうすれば自分で考えて行動できる子になるでしょうか。
ドラムのレッスンに限って言えばやはり、挑戦→失敗→考察の繰り返しの応用のような気がしています。
難しい課題に挑戦し、何度も何度も失敗して、どうしたらうまくいくか考える。
そしてまた挑戦する。
これを積み重ねていくことでドラムは上達していきます。
では、この先長い人生を歩んでいく中で、という大きい捉え方だとどうでしょうか。
人に自慢できるくらい得意なことがあることが、その子にとってどれだけポジティブにはたらくか。
ドラムが叩ける自分、ドラムを頑張っている自分、そのことで認められる自分。
認められることで自信がつき、それが自分軸をつくっていくことに繋がるのではと考えています。
ドラム以外の要素も合わさりその軸を確立することで、次々に降りかかってくる人生の難題を、自分の頭と心で捉えて解決する という一生使える素晴らしい宝物が手に入るのではないでしょうか。